単身赴任か家族で引越すか
「家を新築すると、移動の辞令が出るんだよね~」と、冗談を言っていたら、本当に・・・なんて困っちゃいますよね。
ある統計に、転勤の辞令が下りる平均年齢は46歳、平均勤続年数が約20年という結果がありました。当てはまっちゃった!という人はドキドキしますね。
辞令後に迫られる選択。家族皆か単身か?
辞令後に考えるのが、家族で引越しか単身赴任か。家のローンや引越しのコストだとか諸々の問題はありますが、やはり一番気になるのは子供のことです。
パパがいないというのはかわいそうかな、と思ってしまうのです。その反面、連れて行くことによって子供が転校するのも気の毒。
「転校生はいじめられやすい」なんていう先入観もあって…。もう決められないから、とりあえず夫に一人で行ってもらって様子をみよう、と思ってみたり。
そこで、気になるのは、単身赴任を選ぶ人にはどんな理由があるのかです。
皆、どんな風に悩んで決めているのでしょう?
単身赴任を選ぶ理由を調べてみました
いろいろなお宅事情があるかと思うのですが、単身赴任を選ぶ理由を調べてみました。
- マイホームを持っている
- 要介護の家族がいて、気安く引越しはできない
- 子供の転校を避けたい
- 共働きをしている
- 夫の転勤先の土地柄が嫌
- 今住んでいる土地でしか生活したくない
- 転勤の期間があらかじめ決まっていて、短い
- 妻の実家が近いので、家を空けることに不安が少ない
- 受験生の子供がいる
もちろん、それぞれの家の数だけ理由があることでしょう。
子供の習い事をどうしてもやめさせたくない、転勤先の土地の治安があまり良くない、妻が働いている職場をどうしても辞められないなど様々です。
二人に一人は単身赴任を選ぶというデータも

単身赴任にするという苦渋の選択を、二人に一人が行っているというデータ結果もあります。単身赴任と言ってもそれもまた千差万別で、週に一度会える場所もあれば、半年に一回会えればいいほう、という海外や遠方の場合もあります。

当然、夫にも妻にもそれぞれ負担がかかるようです。それまで、いかに協力して生活してきたのかを実感することになるのでしょう。夫は仕事と家事の両立を、妻は家事・育児すべてを負担しなくてはならないのですから。
本当なら、家族という塊でいつも過ごしたいところですが、なかなかそうも行かないのも現実です。そんな風に考えすぎて落ち込みそうな時、オススメな本があります。
「ニッポンの単身赴任」(講談社)重松清著この本は北海道から上海、南極まで、単身赴任の仲間20人をルポルタージュしています。具体的な生活が少しだけ垣間見られて参考になるかもしれません。
「単身赴任について考えることは、そのひとにとっての幸せのかたちを探ること」と著者は言っています。「幸せのかたちを探る」その通りかもしれませんね。
単身赴任が寂しいのは仕方ありません。強いられた状況の中で、家族全員が快適に暮らすにはどうしたらいいのかを考えていきましょう。
