2014.2.24 [生活準備マニュアル]
【第十回】 単身赴任と長期休暇
第十回 単身赴任と長期休暇
お正月やお盆、ゴールデンウィーク。はたまた、祝日の連休に続けて有休を取って、家族の元に帰省する単身赴任者の方は数多くいます。
家族と一緒に暮らしている頃ならば、知らず知らずのうちに奥様などがやってくれていた防犯対策も、単身赴任中には一人でしっかりと行わなければなりません。
「大丈夫!!」と思っていても、慣れないことをすると案外、ヌケが多いもの。帰ってきたら「新聞は止めたのに、郵便のことは忘れていて郵便受けから手紙やチラシが溢れ出していた!!」などという話がよくあります。
また、最近ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などに登録したり、ブログなどをつけていたりして、自分のプライベードをネットに公開している方も少なくありません。海外では実際に、SNSを利用して情報を掴んだ泥棒が、被害者の留守中に盗みに入るという事件も起きています。
長期間、単身赴任先を留守にするときには、しっかりとした防犯対策を心がけたいものですね。
【自宅戸締まり編】
■新聞や郵便の配達は止めましょう。チラシが多い地域に住んでいる方は、大家さんや管理人さんに一言お願いしておくとよいでしょう。
■鍵の施錠を必ず全て行う。風呂やトイレの窓、2階、ベランダなどは忘れがちな場所です。
■ハシゴ、ビールケースなどの、足場となるようなものは撤去しておきましょう。
■洗濯物は必ずすべて取り込み、カーテンは閉めましょう。
■ゴミはきちんと捨てておく。捨て切れなかった場合は、ベランダや庭などに置いておかず、不快かもしれませんが、部屋のなかに入れておきましょう。古新聞やダンボール、缶類などは、つい外に置いたままにしがちです。また、放火される危険もありますので、注意しましょう。
■照明を自動点灯できるようにセットしておくと良いでしょう。できない場合は、玄関やキッチンなど、ところどころ電球をつけっぱなしにしておくとよいでしょう。
■ガスの元栓を必ず締める。
■日頃から、銀行の通帳と印鑑、パスポートなどの重要な身分証明書はそれぞれ別々に保管するといったことも必要です。長期間家を留守にするときは、どちらか一方だけを持って出たり、銀行の貸金庫に一時的に預けるのもオススメです。
■ゴミ当番などがある地域の場合は、大家さんなどにお願いしておきましょう。また、代わってもらった場合、お土産を買ってくることはマナーとして必須です。
【情報編】
■SNSやブログなどで、帰省や旅行についてなどを書かないことが大事。家族にも書かないよう注意してもらいましょう。
■「単身赴任日記」のように、ブログを毎日アップしている方は、帰省中、なかなかアップできないかもしれません。その場合は、自動更新できるように、予め記事をストックしておくと良いでしょう。帰省のことを書きたいときは、単身赴任先に帰ってきてから、記事を更新していくとよいでしょう。また、SNSなどをしている方は、位置情報が掲載されないように設定しておくことも大事です。
■パソコンにはパスワードを設定しましょう。パソコンのなかに入っている情報を換金される可能性もあります。
■留守番電話には、「ただいま留守にしております」「○日まで帰省しています」というような伝言を残してはいけません。携帯電話に転送されるようにしておくと良いでしょう。
日頃から、庭木を剪定しておく、家のまわりをきれいにしておくなど、家屋をきちんと管理している家は泥棒が入りにくいと言われています。逆に、ベランダにゴミが溜まっている、洗濯物がよく干しっぱなしになっているというように、だらしのない生活が外部に漏れてしまっているようなケースは、泥棒が入りやすい環境といえます。
最近の泥棒は、事前準備を充分に行い、ターゲットを決めて、潜入することが多いそうです。ぜひ、日頃から防犯対策をしっかり行い、長期休暇も狙われないようにしておきたいものですね。
第十一回 単身赴任と春 は3月25日更新予定です。お楽しみに。