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2014.5. 2 [体験談]

【第十二話】 35歳課長 初めての単身赴任物語

第十二話 35歳課長 初めての単身赴任物語

突然、転勤を命じられたサラリーマンの悲哀こもごもストーリー
第十話 「仕事の引き継ぎはスムーズに」

「東京へ行ってくれないか?」
突然、上司から人生初の〝転勤〟を打診されたわたし。
帝都太郎(仮名 食品販売会社 課長 35歳 妻子持ち)

妻、同僚から単身赴任の準備やケアについてレクチャーしてもらったわたし。単身赴任までいよいよ残り数日となり、やり残したことがないかチェックしていたが、直前になって妻が新たな疑問をぶつけてきたのであった...

●単身赴任まで数日、チェック漏れはないか?

「いよいよ初の単身赴任か...」memotyou.jpg
休日の自宅にて引っ越しの荷物をまとめているわたし。単身赴任が決まってからいろいろなことがあったが、レクチャーのおかげでもう単身赴任に対する不安はなくなった。

「えーっと、やらなきゃいけないことは...」
妻が傍らで、自作のチェックシートとにらめっこしている。アナログな方法だが、チェックシートによる指さし確認はかなり有効的だ。

「手続きはおおむね終わったし、単身赴任先にある備品も確認したのよね?」
わたしは家具・食事つき賃貸に入居することにしたのだが、家具が付いているとはいえ、生活用品がすべて揃っているわけでない。消耗品は現地調達が基本だが、普段から愛用している(枕など)生活用品は持っていくというわけだ。

「大丈夫だよ。とりあえず寝られる環境があればいいからさ」
チェックフローで忘れがちなのが「カーテンの有無」らしい。エアコンや照明は気にするがいざ単身赴任先に行くとカーテンがなく、慌てて用意する羽目になるとのこと。

「よしよし、準備にぬかりはないぞ。一休みっと...」
娘が持ってきてくれたジュースに口をつけようとした瞬間、妻から新たな質問を投げかけられた。
「単身赴任先で自転車は乗るつもり?」

●単身赴任先での移動手段

jitennsha.jpg「自転車? そんなこと考えてもいなかったのだけど...」
「でも買い物はどうするの? 歩いていける距離に全部そろっているの? コンビニに行くのだって10分歩くのはけっこうな手間にならない?」

考えてみれば周りになにがあるのか、完全に把握しているわけではなかった。スーパーとコンビニがあるのは聞いてはいるが、実際に歩いてみないと実際の距離感もわからない。

「車を置いていってくれるのはありがたいんだけど、自転車じゃなくてスクーターが必要な場合もあるんだよ」

スクーターも頭にまったくなかった。

「あなた、単身赴任中は本と映画を観るって言っていたけど、レンタルDVD屋や映画館、本屋さんが近場にあるとは限らないのよ」

言われてみれば確かにそうだ。せっかくだから自分の趣味の時間を楽しもうと思っていたのだが、それを楽しむための環境はあるのだろうか?必要最低限の準備に追われてまったく頭になかった。

●現地の様子を知る方法

「現地に行って確認するしかないのかな?」tizu.jpg
焦りが見えるわたしに、妻は落ち着き払って「現地を知る方法」をレクチャーしてくれた

「今はインターネットのサービスで、実際の風景や街並みが見られるサービスがあるでしょう?(Googleストリートビューなど)ちょっと前だったら地図上で平面でしか調べることができなかったけど、使ってみると結構便利よ。あとはその地域の口コミや質問知恵袋で似たような質問がないか調べるのも手ね」

わたしはそこまでパソコン音痴ではないので、なんとかなりそうな範囲ではある。

「そんな風に使うとは考えたこともなかったな」
「基本無料なんだから利用しない手はないじゃない。でもあくまで下調べ程度に受け止めて単身赴任先に行ったときに確認は必要よ」

うーん、準備は万端と思っていたが、思わぬ落とし穴があったようだ。
調べた結果、自転車があったほうが利便性がよいことがわかったので、現地で購入することにした。もちろん、自転車が買える店のチェックも忘れてはいない。

一通りの準備を終え、送別会もしてもらいいよいよ出発の日になった。海外に行くわけではないので大げさかもしれないが、新たな一歩の踏み出しをしなければならない。

...とカッコ良くキメたつもりだったが、単身赴任先でわたしを待っていたのはさまざまなトラブルだった...

次回「最初の一か月が勝負」は5月5日更新予定です。お楽しみに。

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