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2013.7. 9 [体験談]

【第三話】35歳課長 初めての単身赴任物語

突然、転勤を命じられたサラリーマンの悲哀こもごもストーリー

第三話 「どうせならご飯もいかがですか?」

「東京へ行ってくれないか?」
突然、上司から人生初の"転勤"を打診されたわたし、
帝都太郎(仮名 食品販売会社 課長 35歳 妻子持ち)

家族会議の結果、単身赴任をする方向で決定してしまったのだが
家具代もかかる、さらに家事をしたことがないなどと
単身赴任生活に暗雲がたちこめはじめたが
「家具つき賃貸にしたら?」
という妻の一言で光明が見えたのであった...

●なんて便利なんだ 家具付き賃貸
「家具付き賃貸ってもしかして...家具が付いているのか?」00046426_72B.jpg
「なにワケのわからないこと言ってるの? それ以外になにがあるのよ」

動揺してつい、ワケのわからないことを口走ってしまったが、どうやら引っ越し先に、生活に必要な家具家電が揃っている物件のことらしい。

「今はそんなに便利なシステムがあるんだなぁ」
「今っていうか以前からあったけどね。あなたが知らないだけよ」

今まで単身赴任ということを考えたこともなかったので、まさに目からウロコが落ちた気分だ。

家具や家電を用意する必要がなければ大分、引っ越し費用を節約できそうだ。会社から引っ越しの費用は出るみたいだが、さすがに家具家電代までは出ないだろう。

「学生さんや新社会人も利用するから昔に比べてデザインが良くなっているんだって。よかったわね」
「なんでそんなに詳しいんだ?」
「そりゃあ昼間に電話もらったからね、ある程度調べる時間はあったわよ」

どうやら転勤話で落ち込んでいただけのわたしに比べ、妻は建設的に動いていたようだ。
「頼りになります...」

●とりあえず一安心? 忘れていたこと
家族と離れて暮らす、という根本的な不安は解決されていないが、生活用品さえ現地で購入すればカバン一つで引っ越しも可能ということか。頭の中に軽装で引っ越しをしている自分の姿が浮かんだ。

「いい時代になったもんだなぁ」
一安心して冷蔵庫からビールを取り出し喉をうるおす。美味い!

「なにかつまみを...」

つまみを求めて冷蔵庫の中を見たわたしはあることに気付き、手にもったビールを落としそうになった。

「だからさ、俺、家事できないんだってば!」

●家事ができ99095108_72B.jpgなければ食事付き賃貸を利用しよう
「知ってるよ」
「知ってるって...」

絶望にも似た表情を浮かべるわたしに実にあっけらかんと妻は言い放った。

「毎日外食してたらお金がいくらあっても足りないぞ。せっかく家具代が浮くと思ったのに...」
「だったら、食事付き賃貸を探してみれば?」

「食事付き賃貸? それってまさか...」
「食事を出してくれるサービスがある物件です」

言うより早く、妻が回答を出してくれた。

「そんな便利なサービスまであるのか...」
「忙しくて料理にまで手が回らない男性はあなただけじゃないし。それに料理ができる男の人のほうがすくないんじゃない? 探してみればいい条件の賃貸があると思うよ」

うーん、ここまでくると本当に単身赴任がカンタンに思えてくるから不思議だ。

家具も揃っていて、さらに食事の心配をしなくていいなんて、これじゃまるで小旅行じゃないか。

「本当にいい時代になったなぁ」

まだそこまでの年齢ではないが、なにか感慨深い気持ちになりビールを一気に飲みほした。

「よしっ俺、単身赴任するよ!」

こうなったら悩んでいてもしかたがない。人生初の独り暮らしにチャレンジしよう。

ビールの助けもあったのか、いくぶん前向きな気持ちになったわたしに、妻はまた難題を
持ち出してきた。

「引っ越し前の手続きは早めにしてね」
「手続き?どんな?」

どうやらクリアーしなければならない問題はまだまだ山積みのようだ...

次回、「引っ越し前の手続きとは」は8月9日更新予定です。
お楽しみに。

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