記事のメニューリストへ

家族帯同転勤者に聞く「持ち家有効活用法」

同僚は一家揃って赴任

東京での暮らしにも慣れ、ようやく仕事も軌道に乗り始めた頃、同じようにして全国各地から集められた同僚たちと、「赴任会」と称して飲みに行く機会がありました。

大阪本社から赴任して来たのは、私を含め3名。その他、仙台や札幌、福岡などからそれぞれ少数名が異動で来ていて、そのほとんどが単身赴任でした。

年齢はだいたい30代後半から50代前半ということで、私がそのちょうど中間どころといった構成でした。

そんな赴任会の面々ですが、中でも名古屋から来た中堅社員の話に、皆の注目が集まりました。なんと、彼は家族同伴で転勤してきたとのこと。やはり、寂しく一人で赴任してきた身としては、どうしても気になるのは家族のこと。お酒の勢いも借りて、かなり立ち入った部分まで聞き出してしまいました。

空いた家を有効活用する方法は

私以外の参加メンバーも、やはり興味津々のようすです。聞けばマイホームも購入していて、そこを空けての家族帯同赴任とのこと。当然ながら、家はどうしてるのか、という部分に質問が集中します。すると彼は、「貸しているんですよ」と、事も無げに答えました。

まず私の頭に浮かんだのは、マンションでもないのに?ということ。新築のマンションであれば、投資目的に購入し、それを他人に貸したりするのは良く聞く話です。最近はアパートを一棟まるごと買って賃貸に出し、その家賃収入を副業とすることなども話題になっています。

しかし、一軒家を貸すとは初耳だったので、「兄弟や親戚とか?」と続けて聞くと、「いえいえ、どこかの誰かです」と答えます。

それを受けて、皆から矢継ぎ早に質問が頻出し、もはや何のための飲み会なのか覚えているものもいませんでした。

「転留守」と言うらしい

非常に興味が有るので、さらに聞きました。

その彼によれば、なんでも我々のような転勤族を対象とした、空き家を貸し出す仲介サービスがあるのだそうです。

各家庭にはその家独自の事情がありますので、必ずしも誰もがすんなりと赴任生活に移行できるわけではありません。ちょうど彼の場合は奥様が東京出身で、一人っ子のため親の面倒を頼れる人がおらず、かといって名古屋に呼び寄せるのも難しい。最近入院することが多く、とにかく心配だけどどうしたものか、と悩んでいた折のこの赴任話だったのだそうです。

そんな経緯もあって、これは渡りに舟と快く受諾したのだとか。お子さんもまだ幼稚園児ということで、学業への影響もないだろうとの判断だったそうです。

私からすれば、寂しい思いもせずにいいねえぐらいの話だったのですが、若手メンバーの中には「その手があったか!」とかなり興味を示している者もおりました。

転留守の情報は「空家巡回管理」で確認して下さい

ページの先頭へ

記事のメニューリスト